鬼の世界一周塾
以下は、現役世界一周バックパッカー オバタ氏が、学生達に向けて説いた講義の一部始終である。今回あの心優しい彼が「鬼の講師」となったのも、また彼の優しさだろうか
鬼の世界一周塾、講師のオバタだ
異国の地にも関わらず、春休みの期間に旅行に来てるお前ら日本人学生達に会う機会が増えて嬉しい限りだ
若くして南米に遠路遥々やって来る程、旅に対して圧倒的な熱量を待つお前らの心意気を俺は買う
だから今回は特別に、お前らには世界一周において、最も難易度が高く初期段階でぶつかるお前ら自身に存在する壁を叩き壊す"鬼のスパルタ式世界一周塾"の最重要講義を只今より開始する
うちの塾の卒業生達は皆、この方法で自分の中の壁を壊し、世界へと飛び出た。ちなみにイモトもジョーブログもコロンブスも、名だたる冒険家達は皆ワシが育てた
学生達「え?いや、僕らは別に世界一周なんて...」
「あ、こいつは面倒なタイプだ」と察し立ち去りたい雰囲気を醸し出す学生達を無視して塾長の講義は始まった
その場で、学生達にアンケートをとった
春休み、夏休みの1.2ヶ月の枠を超えて、いずれ長期バックパッカーや世界一周をしたい学生達は意外にも多かった。
しかし、実際に世界一周をやれると思う学生は全体の極わずかの数だった
「世界一周には強い憧れがあるのですが、その後の社会復帰だとか、資金面だとか、そもそも危ない地域も少なくない、無事に帰って来れるのか不安で、到底僕たちなんかには...」
よし、もうコイツらには鉄拳で分からせるしかないと、テーブルの下で拳を握りしめた
しかし、思い留まって考えたみた
なるほど、コイツらはあの時の俺と同じ心理状態なのか
学生達よ
不安なのは悪いことでは決してないから安心せよ
不安なのは、いわゆる防衛本能がしっかり機能してるからだ
人間の脳には、厳しい生存競争と進化の過程で危機察知センサーみたいなものが搭載されてる
何かをする前に「しない方が良い理由」を脳が自動検索するよう、俺達は実はちゃんと生まれつきプログラミングされているんだ
だから不安なのは、むしろ脳が正常で健康な証拠だ
お前は地元や大学ではクレイジー扱いされてるかもしれないが至って普通だ安心しろ
そんなごく普通なお前らのマトモな防衛本能は、お前を守るためにお前自身が"それ"を無意識では考えられないように、発見できないように促している
それこそ、脳の自動検索機能では発見できない盲点であり、それをお前は今から自分の頭で考えなくてはならない。
世界一周をやれる方法とやってもよい勝算だ
以上2点をもって、防衛本能を論理的に納得させよ。これこそが壁を壊す世界で一つの方法だ。
①具体的に希望の旅ルートやその必要期間から軍資金を具体的に大まかに計算みろ。そしてそのお金を調達する方法を考えるんだ
「世の中金があれば何でもできる」とよく言うが、逆に言えば資金面だけが実質たった1つのハードルだ。
②確かに休学することによる就職活動のデメリットは明確に存在する。それに目が行きがちで休学するメリットをちゃんを時間を割いて考えたことはあるか?
半年や1年も休んで戻って来れる場所がある環境はこの先に果たしてあるだろうか
③自分の身の安全を守る、現地での生活手段を考えるんだ。
怖いのは、用意ができていないからだ。身を守るために当たり前にやるべきことを当たり前にやる用意をするんだ
別に、「死ぬこと以外はかすり傷」とか「行けばどうにかなる」なんて無責任なことを言っているんじゃない
お前らが海外で困るだけならまだしも、他所の国の人達に迷惑をかけるのを見たくないからな。絶対無事で帰ってこい
お前が無事に、資金を貯めれて、無事に帰って来れて、社会復帰できる根拠を作れ。旅の成功を偶然じゃなくて必然に限りなく近づけるんだ
世界一周してる奴らは別にメンタル強者でも何でもない。不安な原因の九割は情報不足だ。想像と情報を徹底的に固めよ
学生達「確かに不安なのは、一歩踏み出せないのは情報不足と準備不足だからかもしれない。これが自分の中の壁を壊す方法...」
今、この話を聞いてる君達の春休みが2ヶ月のところもうかれこれ俺の春休み1年になる
誰よりも不安であるべきはずの俺が言うのだから間違いないと考えて良いだろう
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それでは