RPGの主人公になってみた結果

世界一周6月18日スタート

微笑みの国編突入!オバタの知られざる過去とは!?

慣れない旅のせいか、エキゾチックな食文化に対応しきれず、箸が進まないせいか

貧血やら扁桃腺の腫れを起こして、若干体調を崩しており、タイへ来て3日目にしてようやく街歩きを始めました。

タイで体調が悪くなると、あの忌々しい悪夢をどうしても思い出してしまう。

実はタイを訪れたのは2回目なんです。

〜4年前〜

大学生最後の春休みを利用して東南アジアを旅することに。タイも訪れる国の1つで、初々しい僕のはじめてのバックパッカーでした。

しかしタイは、そんな僕に強烈な洗礼を浴びせます。

タイの前はカンボジアに滞在していたので、バスでカンボジアからタイにやって行きました。

いわゆる陸路での国境越えです。

国境に差し掛かり、いよいよ入国手続き。バスを降ります。

入国手続きが終わるまで僕を待っててくれるはずだったので、荷物はバスの中に置いておきました。

ブーーーーーーン

バスは僕を待たずして走り出しました。

バスのあるはずの場所へ戻ってきた瞬時に自分の置かれてる状況を察した僕の開いた口はしばらく塞がりませんでした。

ポケットに入れていた

財布
パスポート
iPhone
以外の荷物全ロストです。

タイの洗礼はこの一撃に終わりませんでした。

入国2日目にはジカ熱を発症し、駅前で倒れ動けなくなり、気がつけば数匹のハエにたかられてました。死体でないと主張したいが、とにかく体が動かない。ハエはたかり続ける。

死にものぐるいで宿に辿り着く

でもどうしても観光したい

気合いで外に出る

動けなくなりハエにたかられる

宿に死にものぐるいで戻る

これを数日繰り返しただけで僕のタイの旅は終わりました。勿論、何の観光の記憶もありません。

今度こそタイを楽しみたい一心で再びこの地に足を運びました。リベンジマッチであります。これは、観光ではなく"闘い"であります。

しかしタイに来たのには観光以外の別の目的もあります。

バックパッカー経験者達は口々にこう言います。

バックパックを待ったなら、まずタイに行け」

微笑みの国とも呼ばれるタイは人が親切。物価も安く英語も通じやすく、旅の難易度が比較的易しいのです。

アジア有数の大都市バンコクは様々な地へ行き来するフライトも多く、アジアへの玄関口とも称され、経由地にする旅人も多く

世界中の旅人が集まるバンコクのカオサンロード等をはじめに、バックパッカーの聖地と呼ばれています。

旅人の数だけ多くの情報が集まる。すなわちタイは情報収集に最適の国なのです。

たしかにネットで調べれば何でも出てくるので、スマホの普及と共にITバックパッカーが台頭している時代ですが

どうせなら行ったことある人から直接聞いてみたいとタイに来ました。

まるでRPGの最初の街の酒場。

ゲストハウスの共有スペースに行けば

僕のような、旅に出たばかりの初心者ゲーマーから世界一周したことあるプロゲーマー、バックパッカー歴数年の仙人レベルのゲーマーまでいます。

結果から言うと、今回タイに来たことは正解でした。

"とある男"に出会ったからです。

そこ男も、僕と同じ日本人
バックパッカー歴5年目
海外旅行の雑誌にも取り上げられ
手掛けた旅の記事、その数1000以上
現在、世界"6"周目
ピースボードの経営者のうちの一人

ピースボードとは?

(街中によく貼ってあるポスターに100万円で船で世界一周しようって書いてある企画)

まさにバックパッカー界のレジェンド。

そんな男と、なんの運命の悪戯か。同じ宿になったのでした。

しかし、やはり大物は気難しい人が多いのか、僕がぐいぐい行き過ぎてドン引きされたのか、あまり質問に答えて頂けかった結果

なるほど師匠。君の人生は誰のモノなんだい?君の道をひた走れよってことですね!わかります。

と超が付くほどポジティブに捉えました。

師匠の意思を汲み取ったにも関わらず、聞き込みを続ける僕。ポジティブの上に頭が悪い。一番関わりたくないタイプであるが、そいつはしらみつぶしに旅人達に話しかける。

僕の通ろうとしているのに近いルートで10年前に世界一周したことある賢者や、女性なのにも関わらず魔境インドで5ヶ月間ひとり旅をしたことある女戦士のお話をお伺できたことは大収穫である。

有力情報を搾り取るだけ搾り取り、宿を後にした僕は今、カナダに留学していた時の韓国人の友達が今バンコクで仕事をしているということで、彼に会いに今バスで市内の方に向かっています。

同じ学び舎で過ごし、同じ量と質の教育を受けたはずなのに、彼は国際企業でバリバリ働くエリート。片や僕はバリバリのニート。一体どこで差がこうも生まれたのでしょうか。

君の人生は誰のモノなんだい?
君の道をひた走れよ。

師匠の言葉が胸を再び打つ。

まぁ師匠は、そう直接は言ってないのだが。

それでは。