RPGの主人公になってみた結果

世界一周6月18日スタート

おっさんの恩返し

風俗の話とか英語の話のせいで、そういえば世界一周してるの忘れてたので投稿。

マレーシアのペナン島

通称ラクガキの町と呼ばれるジョージタウンにやって来ました。

確かに町中ウォールアートだらけ

全部見きれん程の絵が街のいたる所に描かれてた。

ヨーロッパの植民地だった名残もあり

中国やインドから大量の移民を受け入れた背景もあり

街並が混ざってて今まで行った色んなところに似てるけど、どことも違う。

街歩きがはかどる

面白いけど、3日と滞在せずに

次の街、マラッカに。

13日にクアラルンプールに友達が住んでるらしく、会う約束をしたので少しだけ急ぎ足で移動。

夜行バスに乗って早朝のマラッカに到着。

いつも新しい街について、一番最初にやることは宿を探すこと。荷物少なめの僕でもバックパックの総重量12キロあるのでこれを持って歩き回るのは辛いので。

安めのゲストハウスを早くも発見。

20人部屋で一泊600円。

まぁクーラーもついてるし、上出来。

まだ早い時間帯だったので、部屋には白人のおっさんが1人だけ。

目が合う。

挨拶しないと。

だが挨拶もなしに

彼は開口一番

タバコ吸う人?一本くれない?

と聞いてきた。

なんだ、こいつ?

色んなところを旅してると色んな変な奴に会う。

申し訳ないけど、君とは友達になれそうにないと無視して

この宿のベッドは、カーテンがついてるタイプの二段ベッド。

ありがたい。カーテンがあるとないとでは精神的な負担が大違い。

昨夜はリクライニングできないタイプの夜行バスでここまで来たから、あまり寝れてない。カーテンを閉めて仮眠することに。

時計を見てなかったから正確にはわからないが

眠りについてから、ほんの少したったくらいだろうか。

いきなりシャッとカーテンをあけて

タバコ本当にない?

例のオッサンが聞いてきた。

驚きと動揺と怒りで、ギャーッ!と叫びたかったが、紳士らしく抑えたものの

Sランク級のおかしな奴が宿にいて、おちおち横にもなれんと仮眠を諦めて町を散策することに

面白い町。

写真はまだあまり撮れてないので出発までに撮りに行きます。

でも古都だけあって、20時にはお店のほとんどは閉まってしまう落ち着きよう。落ち着き過ぎぃ!!

宿に戻りシャワーを浴びて、もう寝ようかなとしたとき

ホームシックというやつであろうか

突然言葉で言い表せられぬ虚無感が僕を襲う

もう今日で旅に出てから21日目。

ずっと1人だと気楽だけど、時々こうゆう時がある。

何の偶然か、何を悟ってくれたのか

たまたま僕のことを心配してくれた友人から連絡がくる

部屋の中のWi-Fiが良くないので

玄関の外まで出て、Wi-Fiを拾って連絡を取る

他愛も無いやり取りであったが

寂しさも薄れ、明日も頑張ろうという気持ちも少し湧いた

さぁ寝ようとしたところで

シャワーもう一度浴びた方が良いであろうくらいの冷や汗が吹き出る。

鍵、、、宿の中に忘れてきた。

締め出されたわけである。

時刻は午前0時。フロントには人はおらず、宿に泊まっている人も皆寝静まっている

夜分遅くに申し訳ありません。でも野宿は嫌なんですと

大声で助けを呼びながらドアを1時間以上叩く作業に入る

ちょっと玄関に出てくるだけのつもりだったから靴も履いてない。

iPhoneの充電は残り2パーセント。

ああ、僕は終わりだ。野宿だ。600円も払ったのに野宿だ。

もう精根尽き果てて、ドアを叩くのもやめた僕。そんな時

例のおっさんがドアを開けた

おおおおおおおおおおっさぁああん

救世主登場の瞬間であった。

そして彼は僕にこういった

タバコを3本くれ。

!?!?!?!?!?

増えてやがる。コイツしっかりと、その状況における物の価値の変遷を理解してやがる。同じことしか言えないアスペかと思ったら、違う。こいつ頭が良い...!!

気に食わなかったが、僕の一夜を救った仮にも恩人。止むを得ずタバコを渡す。嬉しそうにその場で火をつける。ああ、ライターは持ってるのね。

何はともあれ、中に入る僕。

今日はとても疲れた。寝よう。

20分後

ユーキ!!ユーキィ!!!と僕の名前を叫びまくるおっさんの声が部屋まで聞こえてきた。

おそらくオッサンも鍵を部屋に忘れて外に出たのか。

他人のこと言えないが、こいつアホなのか。と思いながらドアを開けてやる。

すると

「タバコもう一本くれ。」

こいつ鍵忘れてねぇ。タバコ貰うためだけに僕のこと呼びやがった。

もう決別の意味を込めて箱ごと渡す。

嬉しそうに火をつけるオッサン。

このオッサン。一言で言うと"嫌い"だ。

1時間ドアを叩き続ける重労働で汗をかいたのでもう一度シャワーを浴び、床につくためにリビングスペース抜ける

と、オッサンがリビングスペースにいた。

もうやるものはないぞと素通りしようとすると

待て。付いて来い。

とオッサンに言われるがまま付いて行く

違う部屋に連れていかれた。

あ、死んだ。掘られる。

と頭によぎったが違った。

実はこの白人のオッサン。

この宿の主人との古くからの友人で、今はこの宿を管理してるオーナー代理らしい。

なんだとwwwwwwwww

タバコを沢山くれたお礼にこの部屋が今日空いてるから使って良いぞと

なんだとwwwwwwwww

と、これがこの旅始まって僕が一番良いベッドで寝た経緯である。

旅してると色んな変な奴と会うから面白いですよね。

それでは。