世界一カラフルな街グアナファト
ブログのアクセス数を稼ぐには
読者が求めてる情報をまとめるのが1番ということで
熟慮に熟慮を重ね、熟慮の塔を作ったところで(?)
本日のテーマはこちら
僕の好きな色
ただ僕ほど良識と才能を持ち合わせた男が1つの色だけに執着し、それだけに留まっていて良いものか?
お前は本当に1つの色だけで満足し、一生を終えられるか?
それでお前は真の"色男"を名乗れるのか?(上記二文中の"色"を"女"に変えたらすぐ炎上するので、打ち間違えには今回のブログに限り徹底的に配慮したつもりである)
ということで行ってきました。
世界一カラフルな街"グアナファト"
キューバよりメキシコに移動してきたこの街から、中米を目指しメキシコを縦断していきます。
もうね、これだけ色に溢れていると
色彩ゲシュタルト崩壊しますよね
ところで"色彩ゲシュタルト崩壊"って名前にセンス感じたのは僕だけでないはず
まぁいわゆる最強のキラキラネームですね、なんせ名前に色彩って入ってるくらいなので
このフレーズをグアナファトの写真に添えるべき一文として、そうゆう公募があれば、この命名と小畑の名をメキシコ中に轟かせたい。名は名乗るものではない。轟くものだと。
ところでゲシュタルトって何語だと調べてみたら、どうやらドイツ語みたいで
自分の見ている映像を脳が普段通りに処理できず、いつもとは違う過程を経ることで起こる現象を意味するらしく
ナチスドイツの時代の精神操作の一つでそのときは鏡に映る自分に向かって「お前はだ!?」
と言い続けると最終的には自分が誰か分からなくなるという実験があったそう。
以上を踏まえて
あかん、これキラキラネーム通りこしてDQNネームや
と思ったので、そうゆう公募があっても僕に声かけないでください。
RPPは終わらない
それでは
ネットなしで1週間生活した結果wwww
ここでオバタの履歴書の一部を見て下さい
●中高教諭一種免許状(英語)所持
●海外のカレッジにて第二言語習得研究(TESOL)Diploma所持
●カナダの語学学校で2ヶ月間の教育実習
これだけ見たら「オバタ=教育界の宝」くらいのポジションにいてもおかしくないにも関わらず
なんかネタに走るあまり、読者に完全に奇人の烙印押されてるので
そして世にも珍しい不思議な社会制度のキューバに行ったので
今回のブログばかりは、文化人らしく、教育者らしくアカデミックにいこうかなと
えー、今回僕が足を運んだキューバという国
僕等からしたら馴染みがなく、もはや不気味でブラックなイメージしかないキューバが掲げる社会主義というのは
国民みんなが政府に雇われてされ平等に近い給料を貰う公務員のようなものになるので、貧富の差が生まれにくい
ホームレスなどの社会問題を解決しようと社会的、経済的弱者の立場に立った、実は「弱き者の味方」な美しい社会思想ですが
給料も平等ってことは、じゃあ才能ある人もない人も、意欲的に働いた人も適当にサボった人も同じ給料なの?
「お金じゃ買えないものってあるじゃん、ほらさ、愛とかさ」とか普段抜かしときながら、その話を聞いて僕は真っ先にザワザワしました。
結果として労働へのモチベは当然低下するのが予想されます。
そこで、歴代の社会主義国家の指導者は、資本主義の経済成長を高所得者の生活を国民に見せず、ノルマや目標を課して管理し働かせます。
見せないためにやったのが、インターネットの規制とかです。
キューバではネット繋がりません。あの手この手で繋げる方法もあるみたいですが、基本的に繋がりません。
僕たち日本人にとっては、なくてはならないインターネットはキューバ人にとってそこまで身近な存在ではないようです。
競争のない世界の平等
平等の代償は自由
話が重いので、ここで緩和させます
俺はネットが繋がるどころか、あの手この手使えば未成年でもAVだって見れる国に生まれてよかった!!!!
ただ今回、キューバ滞在中ネットなし生活を1週間強いられたことで、1つ身の周りに変化が起きました
ネットがないと、めっちゃ時間余る
どっかの偉い人が書く成功のノウハウ本によく書いてありますが
そんな本は今すぐブックオフに売り飛ばせ。
僕はYouTubeで動画見るのも好きだし、スマホで誰かと繋がってないと不安になる圧倒的コミュ障かつ圧倒的内弁慶なので、なんならSNSは僕のコミュニケーションの核ですので。あ、インスタID→obt1105です( ͡° ͜ʖ ͡°)
ただ今回確かに感じたのは
ネットないと、こんなに時間って余るんだという紛れもない実体験
社会主義が掲げるより平等に1人につき1日24時間ポッキリとされてます。
で、今回偶然ネットがない生活をしたら、時間が凄くできた。
あ、そうか
やりたいことをやる時間をつくる必要があるなら
「何かをやめるのが1番簡単」なのではないかと
ボーッとするのをやめたり、テレビを見るのをやめると、そのぶん空いた時間には自然と何かが入ってきます。
そこになんとなく何かが入る前に、やりたいことをブチ込めばええやないかと
たいしてやりたくもないけど、なんとなくしてることを代償に、やりたいことを選択すればええやないかと
それがSNSとかYouTubeな人がいるだけで、やめるのは何でもええやでと(ちなみに僕は旅をする時間を作るに、社会人になることをやめました)
こいつ、なんかええこと言って高評価ボタン押してもらおうと思ってやがるなと思った読者の皆さん
これだから勘の良い読者は嫌いです↓↓
RPGは終わらない。
それでは。
「明るい北朝鮮」キューバ
湿っぽいのは好きでないので、こうゆう場では最後まで"陽気でお調子者の小畑"を演じておこうと思っていましたが
実は僕は幼い頃から、とある病をわずらえています。
それを踏まえて
【思い立ったときが青春だ。】
と僕はこの旅で何度も口にしてきました。
この言葉に隠された本当の意味を今もう一度考えてみると
自分の父親もそうであったから、遺伝子的なものとして考えてよいでしょう。
医学的にまだ僕の病については解明されていないことが多く、ネットではこう呼ばれているみたいです。
厨二病です。
もっとカッコよく、どこかの自己啓発書に載ってるみたいに
【夢を追うのに、何かを始めるのに遅すぎるなんてことはない。】
とか言えばええのに、この口が!!
この口がイカンのか!?
文系学部進学後に理転して理系国立大学院を卒業した。
30代をすぎてからデザインの勉強をして、デザイナーになった。
などのサクセスストーリーとともに、「始めるのに遅すぎるということはない」という言葉はよく紹介されます。
The earliest moment is when you think it’s too late.(もう遅いと感じたその瞬間が、物事をはじめる一番のタイミングである。)
ハーバード大学の図書館に記されている文言です。
ハーバード大学が言うんだから間違いないんでしょうね。
自分も正しいと堅く信じていたから、自分の言葉に置き換えて同義の信念を口に出していたのでしょうが
なら逆に【何かを始めるのに早すぎることなんてないよね?】って思います。
良くも悪くも、我々は強くて美しい者が勝つ実力主義社会の住人です。
つまり弱くて美しくない僕達が全く得をしない社会なので
むしろ今すぐにでも飛び込んで、余りのシード権を獲得しに行く方が得策なのではと。
ということで
夢を追うのに、何かを始めるのに遅すぎるなんてことはない=どれだけ遅くなってもいいよ♪
という"ゆとり教育"の言葉でなく、むしろ
今すぐ行けよ、今すぐやれよ。
って意味に変換できます。むしろスパルタ男塾の教育です。
今回、訪れたキューバは、まさに"今"訪れるべき国でした。
なぜなら、この国が、首都ハバナの景色が、時代が変わる瞬間がまさに今だからです。
オバマ政権時代にやっとアメリカとも国交が広がり、アメリカ資本が入りつつあり、この国が近い将来変わると言われています。
少し前までは「明るい北朝鮮」とまで言われたまだまだ謎の多い、ネットすら通じない1週間の滞在でした。
資本主義国家アメリカと仲の悪い国なイメージと言う人が多いのではないでしょうか?
その実態は
ハバナの植民地時代の古い建物も数多く残る石畳の旧市街。
それよりも僕が一番目を輝かせたのは、1950年台以前のレトロなビンテージカーが現役で走り抜ける道。
ベタな表現ですが、ホントにここだけ、映画で見た過去の世界にタイムスリップしたような感覚になります。
なぜ街中がビンテージカーしか走ってないのか?
アメリカとの国交断絶後、アメリカからの経済制裁を受けたこの国は、自由に車を輸入できなくなった歴史があります。
なので、国交断絶以前に輸入された車を使う意外に方法がない。
修理を繰り返しては、ずっと使ってきたというわけです。
それにしてもキューバ今行くべきだよと言いたいがための前置き長、うわあ何をするヤm
RPGは終わらない。
それでは。
RPGの主人公になってみた結果(中) 完
ツアーや公共交通機関を利用するより自由度の高いレンタカー、それもキャンピングカーを借りてのアメリカ横断をした僕なんて、そりゃもう濃い記事書けるに決まってるって思うじゃないですか?
ここで、本でこの前読んだ"自由度"に関する実験の話をさせて下さい。
画用紙と色鉛筆を渡して
「今から自由に絵を描いて下さい」
と広いお題を与えたグループより
「今から三色だけ使って絵を描いて下さい」
と縛りをつけたグループの方が、速度、完成度共に高いという結果になるそうです。
つまり足枷と思われる限定や選択肢を設けることが、むしろタスクをこなすブースト機能になるという面白い結果です。
何が言いたいかと言うと
【40日かけて自由にアメリカ横断したら、もはや何書いてええかわからん。むしろもうこの記事でアメリカ編終わりにしよう】
アメリカはすごい。
バックパッカーにはコストやその王道感から、アメリカを毛嫌いする人が後を絶ちませんが
世界で1番、旅のエンターテイメント性があるのは間違いなくアメリカです。
バックパッカーの中では少数派の意見に属するであろうとも、そう豪語する一方で、アメリカ横断の移動中の車内は、とにかく車内では本を読むことに費やしました。
本を読んでると、あっという間に1日が終わった。正確に言うと終わってほしかった。
【もうすぐ30代に差しかかるという男女7人、1つの車内に40日間ぶち込んだら、そりゃもうドラマしか起こらないわけである。僕ほどのコミュ障になると、そんなもん見せつけられたらバキバキの人間不審になるわけである】
アメリカ横断が年末ということもあって、1年の抱負を尋ねられた際
本を1年で50冊読みます!とか
絵本出版します!とか
確かに言いましたよ、僕は
でも本当は
抱負になるかどうかはさておき、そのとき僕はこう思いました。
【全てのキンタマに災いあれ!!!!!】
何はともあれ
当ブログRPGの主人公になってみた結果では
アジア、中東を上巻
これにて中巻を完結とします。
同時に、次回からRPGの主人公になってみた結果(下巻)が幕開けとなります。
旅立つ1週間前、当ブログの立ち上げまで話は戻りますが
このブログの製作にあたって、僕は2つのコンセプトを定めました。
1つ目は"誰でも楽しく読める文にすること"
できれば読者がクスクスと、なんならゲラゲラと笑いながら読める文をと、その場の思いつきに見えるユーモアにしても時間をかけて丹念に選んでいます。
ブログを書き上げて数時間はいつも、もう全身から全てのユーモアを絞り出しブログに抽出しているので、もう別人のように面白味のない人間に成り下がっています。それくらい丹念にユーモアの選定作業しています。
ちなみにネット上でスベることに関しては筆者ではなく媒体に責任があると個人的に考えているので笑えるかどうかはアレですよ
2つ目は"絶対にバックパッカーにありがたられるような有益な情報を載せたガイドブックにしないということ。
自文そのもののクオリティと写真だけで勝負したかったから
そしてライターとして自分の文章に魅力があるのかを見たかったからです。
この7ヶ月の閲覧数の推移や、読者の皆様からのコメントを見て熟慮した末
あ、俺いけるやんと思ったので
このスタイルで僕は最後までいきます。
応援及びコメント、心より歓迎します。
応援及びコメント多い
↓
僕のモチベが上がる
↓
更新頻度上がる
↓
ブログ有名になる
↓
僕のブログを無名時代から読んでたと古参顔できる
どや、もうこれワイと一緒にやるしかないやろ?(肩に手をポンと置きながら
RPGの主人公になってみた結果(中)
完
なんでフロリダディズニーに絶叫乗れない僕が
事の発端は、アメリカ横断のスタート地点カリフォルニア州にて行われたルート選定会議での1人のメンバーの発言である。
「フロリダディズニーいこうぜ」
早くこいつをなんとかしなければと、そのメンバーの荷物に火を放とうとしていると、なんと僕以外の6人のメンバー全員が賛同した。揃いも揃って阿保だった。
この小畑、世界一周している豪傑といえど、苦手なものはある。
母親と絶叫マシンである。
ディズニーランド。表向きにはテーマパークであるが、この小畑の目は誤魔化せない。
勘の良い読者なら気付いているだろう。それでも誰も言わないなら、この小畑が言ってやろう。
あれは、大量殺戮兵器の倉庫だ。
そう叫びたかったが、あえて声を荒げることなく紳士的に耐えた。
なぜなら、この知将小畑の計算によれば、キャンピングカーは運転は難航を極め、アメリカ中南部のヒューストンあたりで事故によって爆発する目測が立っていた。
よって、南西部に位置するフロリダ州オーランドに位置するディズニーにたどり着かない。
落ち着け。まだ腰を上げるには早い。と自分に言い聞かせた。
しかし、流石は僕が背中を預けることとなったドライバー陣営だった。
結論から言うと、自損事故により、屋根の一部が吹き飛び、雨天時には車内には第二のシャワーが搭載されるという設計者のコンセプトを無視した景観のままアメリカ横断完走となった
重たい腰を上げざるをえなかった。
いくらこの小畑が、中東の火薬庫と呼ばれる国々を無傷で走破した地下格闘技チャンプと言えども、オーランドの火薬庫が相手となると分が悪い。
ディズニーランド事件である。
7人全員で行けば一生の思い出だね。と豪語するメンバーたちに、んなもん一生のトラウマになるわと断固拒否するスタンスを示した。
しかし、あるメンバーがこう僕に言い放った。
「ゆうき君、クリエイターを目指すなら、世界一のクリエイターが創った世界一のテーマパークを見ない手はないのではないか?」
キャンピングカー内での悪政に一矢報いようと、デモの横断幕を作っていたが、その口説き文句を耳にした次の瞬間には、横断幕をビリビリに引き裂きキャンプ場内の焚火に投げ入れた。
よし!!!!ディズニー行くぞお前ら!!!!!
こうして大量殺戮兵器の倉庫へ乗り込むこととなった。
世界最大規模を誇るフロリダディズニーは4つのパークに分かれていた。
東京ディズニーのモデル Magic Kingdom
近未来と世界の文化 Epcot
映画やアニメーションの世界 Hollywood Studio
ディズニー版サファリパーク Animal Kingdom
当初クリエイター的な視点で、作家的な視点で研究目的で訪れたわけで絶叫マシンには乗らなかった、むしろチャンスがあればマシンのネジ1、2本抜いたろくらいのスタンスで1日ディズニーで過ごしたが
感想は、お前らこんな楽しいところに、よくも僕を置いて行こうとしやがったな。である。
食わず嫌いでなく、事実として絶叫マシンが苦手という僕が今回ディズニーを楽しめた。
何が言いたいかというと
苦手なものでも、視点を変えて、意識を変えて物事に臨めば、体感は変わるということです。
前述しましたが、今クリエイターを目指しているというか絵本をつくっています。
数か月以内に公開できればええなと現在シーンの選定したりラフ画描いたりしながら旅してます。
完成の暁にはブログで公開します。楽しみにしていてください。
RPGは終わらない
それでは
タイムズスクエア年越しカウントダウンは絶対行くな
アメリカ横断、最後にして最大の目的はNYタイムズスクエアで年越しカウントダウンをすることであった。
その瞬間、世界で最も盛り上がるといっても過言でないタイムズスクエア。
世界中のセレブや著名人さえも足を運ぶという。
だが金も権力もないこの小畑が、参加する方法は存在するという結論に至った。
大晦日の朝からタイムズスクエア内で寒空の下、年越しの瞬間まで約15時間かけて場所取りするというパワープレイだ。
逆に言えば入場制限される前にタイムズスクエアに侵入しておけば、そのまま年越しまで滞在可能ということだ。
ただし、入場したら最後タイムズスクエア内にトイレはない。よって、オムツを履いての入場になる。前日もしくは当日の朝からの断水及び文明人としての誇りの破棄が暗黙の参加条件であった。
不安でなかったと言えばウソだ。
でも僕には、この旅で学んだことが1つある。
僕はいつだって、一人じゃない。
アメリカを共に横断した仲間達が僕にはいる。
そして、このタイムズスクエアに来ている人は皆、この小畑がそうであったように
「2018年最後の瞬間を最高にカッコよく過ごしたい。そして、それをインスタでひけらかしてチヤホヤされたい!!!!」
と、同じ旗の元に集まったに違いない。僕は一人じゃない。
決戦当日
12月31日 10:00
ここから15時間に渡る僕達の闘いが幕をあける。
断水もしてきた。なるべく使いたくないがオムツもはいている。抜かりはない。
どうやらこの空間にあるのは売店が1つだけのようだ。まぁ水一滴飲めない以上、お世話になることはないがな。
12月31日 11:00
入場制限がかかった。もう後には引けない。
もう1回くらいトイレに行っておけばよかったと既に精神的に不安定になる。
このタイムズスクエアでは肝臓よりメンタルの強い者が生き残るということは本能的に理解していた。
12月31日 15:00
既に横断メンバーのうちの1人が帰らぬ人となった。オムツの世話になった以上、彼の今後の社会復帰は厳しいかもしれない。
ここで予報通り雨が降ってきたが、真実に気付いたのはこの時だった。
見渡す限り、タイムズスクエアに集まった同志達は皆、雨ガッパもしくはNorthfaceやColumbiaが誇る防水加工のマウンテンパーカに身を包んでいた。
一方、小畑の装備はどうか?世界一周当初から愛用していたUNIQLOのマウンテンパーカー(税込1980円)に防水機能があるわけもなかった。
資本主義社会であるアメリカには神はいなかった。代わりに存在したのは、僕と彼等の圧倒的な資本力の差であった。
気温はともかく、身体が濡れるのはヤバイ。
その頃、呑気にコタツで煎餅かじりながら家族でガキ使観ていたお前らに、これがどれくらいヤバイか伝えるため、わからやすい例えを出すなら
柔道大会に参加者全員柔道着の中、バスローブで出場するくらいヤバイ。
くそぉ!ちくしょう!ばかやろう!
僕の暴言の数々は、記念すべき年越しの瞬間のため、各国から集まった報道メディアによって世界中に中継されたことだろう。
12月31日 22:00
7時間ほど雨に打たれ続けた僕の身体は芯から冷え切っていた。
死期を悟った僕は、仲間の反対を押し切り、前述した売店の前に立っていた。
かじかむ手はポケットの中で雨でグシャグシャになった5ドル札を握りしめていた。
まさかコイツ、コーヒーを買う気かと売店の周りがどよめき始める。
コップ1杯の水すら危険なのに、利尿作用のあるコーヒーを飲むなんて自殺行為。正気の沙汰ではない。
ああ、自分の身体の事くらい自分でわかっているつもりさ。コーヒーを飲めば30分もたないだろう。僕は確実に漏らすだろう。
だがな
1回きりの人生だ。
たとえ漏らすとわかっていても、見たい景色があるんだ。
それにこの雨。もはや漏らしたって誰もわかりはしないのではないか?
天はむしろ完全に僕の味方でないか?
そう言って、僕は売店の親父が心配そうに淹れた、これで5ドルは高すぎるだろって感じのインスタントコーヒーを一気に飲み干した。
プハッと白い息が口から出た。
体に生気が少し戻るのを感じた。かじかむ手で乱暴に財布の中から5ドル札をもう一枚取り出し二杯目のコーヒーを注文した。
もう少しで待ちに待った年越しの瞬間なのに、僕は少し昔のことを思い出していた。
3年前、大卒したばかりの僕はオーストリアにいた。当時、教師を目指していた僕は、日本の教育のあり方に疑問を持ち教員採用試験を辞退。企業に就職活動する気にもなれず、ワーキングホリデー制度を利用し渡豪。しかし、自分のやりたいことを見つけられずに、やるせない日々を過ごしていた。
そんな僕が、ある日ふらりと立ち寄ったカフェで何気なく飲んだコーヒーがある。
大袈裟に聞こえるかもしれないが、あれほど美味しい飲み物は初めて飲んだ。
そのコーヒーを飲み終えた僕は、カフェで椅子から立ち上がり、その場で一人スタンディングオベーションしていたほどの感銘を受けていた。
そのとき僕はこんなことを考えていた。
コーヒーを淹れる仕事につきたい。
次の日、僕はそのカフェに弟子入りしてバリスタになった。オーストラリアのバイロンベイという港町の小さなカフェで起きた実話です。
一杯のコーヒーが僕の未来を変えた。
そして今日、またコーヒーが僕を救ってくれた。
やはり僕はバリスタで居続けたい。
あの空間にいるとドキドキするしワクワクするしギラギラしている自分がいる。
2018年が終わる寸前に2019年なんとなくやりたい事が決まった。
そんなことを考えているうちに、年明けのカウントダウンが始まった。
6...!!!
5...!!
保証なんてない。
4...!!!
でも、やれるやれないかじゃないだろう。
3...!!!
面白いか面白くないかだ。
2...!!!
帰国したら、すぐにでも新しく働けるカフェを見つけないとな。
1...!!
早くコーヒーを淹れたい。
0...!!!
その瞬間、物凄い量の光と人々の歓喜の声でタイムズスクエが包まれた。
飛び跳ねて記念すべき瞬間を祝福する人々。なのに僕は動けなかった。寒いからではない。
漏らそうだったからだ。
オムツ使いたくないオムツ使いたくないオムツ使いたくない
もうオムツのことで頭がいっぱいでバリスタのこととかどうでもよくなっていた。
あれ?冷静に考えて
▲デメリット
真冬の北米で15時間屋外待機
オムツ履かされる
インスタントコーヒー1杯5ドル(600円)
水飲むの前日から禁止
●メリット
カウントダウンがなんか楽しそう
このイベント、メリットに対してデメリットありすぎね?????????
RPGは終わらない。
それでは。
すべてを打ち明けましょう
突然何の報告もなしにブログを休止したのには、理由があった。
正確に言うと休止さざるをえなかった。
やはり読者には本当のことを話したほうが良いのではないかと、今日2か月ぶりに筆をとった。
だがその前に、僕のブログを楽しみにしてくれている読者達に謝りたい。
2ヵ月も読者たちを裏切り続けた奴の言うことなんて、もう信じてもらえないかもしれない、ただ
今この文章は三点倒立しながら執筆している。(土下座で三点倒立を今回選んだのは。土下座に比べ芸術点及び、ギャグセンスが高いからだ)
本題に移ろう。
世界一周ほどの難易度高めの遊びともなると、旅中に色々あるのだ。
色々あると人間はどうなるか?
ヨーロッパを旅していた頃から何かおかしいなとは思っていた。
結論から言うと、世界半周したくらいで僕はメンヘラ化した。
メンヘラはやばい。世の中に最も出してはいけないタイプの人種である。
そんなメンヘラが満を持して執筆した文章なんて、もはやブログでもなんでもない。滅びの呪文、もしくは聖書の言葉である。
海外医療保険には加入してきたが、心の治療はまさかの保険適応外であった。よって、治癒には時間を要した。
その間も旅は続いた。11月中旬から年明けまで40日間かけてキャンピングカーでアメリカを横断した。
僕も合わせて7人の有志達が最終的にサンフランシスコの地に降り立った。
ある者は自由を求め、ある物は旅に恋い焦がれ、ある者は友との約束を果たすため
僕が背中を任せた連中だ。それなりに強者達であったし、今こうして思い返せばアイツらは良い奴らだ。
しかし、問題があった。
僕は集団生活が苦手な上に、閉所恐怖症、もう保険とかじゃないよ、お前病院行けよ的な性格をしていることだ。
仲間達との大切な思い出であるアメリカ横断を色々あったと一言で片づけるには少し心もとないが
結論から言うと色々あって、僕はさらにメンヘラ化(完全体)した。
このほとばしる想いを添えて、次回以降でアメリカでのキャンピングカーでの生活を伝えていきたい。
RPGは終わらない。それでは。