世界最大のビール祭に一人でシラフで参加したきたけど質問ある?
ハルシュタット最終日の朝。
せっかくこんな一生で一度しか来ないであろう国の、最早どの電車に乗ってやって来たかもよく覚えていない山奥に来たからには、ハルシュタット湖に映える、それこそ水も滴る良い男になりたいではないか。そう言ってiPhoneのインカメを起動する。
しかし、こんな男から滴るの液体なんて汗以外の何物でもなく、汚ねぇ花火だぜ!とハルシュタット湖を後にしました。ベジータさん、あなたの言葉を使ってスベってしまう僕をあなたはかつて魔人ブウを許したように許してくれますか。
最寄りのオーストリア第二の都市ザルツブルクへ向かう列車の中、改めてついに自分はこんな遠い国にまで来てしまったか。後戻りはもうできんなと地図を眺めていたとき
ドイツが今いるオーストリアのすぐ隣なことに気がつきました。
特に自分が今向かっているオーストリアのザルツブルクからミュンヘンまではそう離れていない。
ドイツってもっと西のイメージあったけど、やはり自分はとんでもないところまで来てしまったようだと再認識します。
ここで、とある男ことを思い出しました。
バリスタ時代、同じ職場のドイツ人バリスタ、共に学び、共に叱られ、よく一緒に呑みにも行った、いわば兄弟弟子ような同僚がかつていたわけです。
あいつ、そういえばどうしてんのかな。
まさかミュンヘン出身だったりして。
とりあえず連絡してみることに
半年ぶりに連絡した結果、ミュンヘン出身でない上に、今まだオーストラリアでバリスタしていることが判明した。
これブログ的に再会してたら、凄い書くの楽だったんですけど!絶対再会する流れだったよね!書くもの用意してねぇから早くも筆が迷走しそうなんだけど!
じゃあいいや。またね。と兄弟弟子たるもの、熟年夫婦の如く連絡は短く速やかに。これでもうちのカフェを代表する名コンビだったのです。身体には気をつけてな、なんて口にするのは野暮ってもんです。
すると彼は、今ミュンヘンでオクトーバーフェスをやってるから是非見てきたらどうだと勧めてきた。オクトーバーフェスはドイツのミュンヘンが本場だぞと。
オクトーバーフェスか。
そりゃビールは好きだけど。
待て、こいつ。
僕に一人で行けって言ってんの?
一人オクトーバーフェス?
僕はヒトカラすらためらうような奴だぜ?ちょっと難易度高すぎやしないかい?
ミュンヘンの宿代を調べたら、祭の期間だからかゲストハウスの6人部屋ドミトリーとかでも15000円くらいする。桁が1つ多い。
そこでなんとか一泊せずとも、ミュンヘン経由でチェコへ行けないか調べてみる。
するとミュンヘンで乗り換え待ち2時間滞在でチェコへ向かうバスを発見。
オクトーバーフェスいけるなんて一生で一度か。ぶっ込むことに。
オーストリアのザルツブルクからバスでわずか2時間半でドイツのミュンヘンに到着。急いでオクトーバーフェスの会場へ。幸いバスターミナルから徒歩10分のところが会場であった。
人はビールでここまで潜在能力を引き出せるのかと目を丸くするほどの賑わいを見せる会場
ここまで来たら楽しむしかねぇ!
ほら!にほんブログ村全国ランキング65位の俺が通るよ!どいたどいた!
ぼく「おっちゃん!ビールをグラスで1つ!」
店員「すまないねー。ビール出せる時間は過ぎちまったんだ。ソーセージならあるけど、それでいいかい?」
ぼく「 」
こうして僕はオクトーバーフェス2018年のSHIRAFU&BOCCHIフリースタイル部門に参加することが決定した。
現在会場にいる人種は大きく分けて二種かいなかった。
ビールに片手に大騒ぎする西洋人
と
味は悪くねぇと、熱々のソーセージむしゃむしゃ頬張る僕。
このたった二種類だけであった。
自分が圧倒的に固有種である自覚はあったが、そんなことよりソーセージが熱くてそれどころではなかった。自分が圧倒的な猫舌であることが未だに受け入れられない自分がいた。それでもビールがない以上、目の前に出されたこの肉塊にかぶりつく以外、自分がここにいる意味なんてなかった。人目よりソーセージを何故こんなに熱々で出してきたのか気になって仕方がなかった。
ソーセージを平らげたところで、バスの時間が近づいていたのでオクトーバーフェスの会場を後にした。これこそが通の楽しみ方である。もはやこの男から滴るものなんて涙以外に考えうるだろうか。
そういえば絵本の街並みチェコのプラハに到着しました。心を入れ替え、また随時更新していきます。そしていずれまた更新を怠り、また心を入れ替えて筆を握って、を繰り返す。ほら、今日も世界は平和なんだ(輪廻転生の真理を理解した顔
それでは。